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3/29公開 企業再生・経営 『金融機関交渉Q&A vol.86』
執筆者:松本光輝 先生
■現状製造業を営まれている社長様からの相談。
従業員は社長を含めて4名の家族経営。赤字が続いている。
借入金は、日本政策金融公庫から2,000万円、信用金庫から100万円。会社の資産としては、300坪の土地があり、当時は坪10万円で購入したので3,000万円の価値であったが、今の価値は2,100万円程、会社の借入と会社の価値がほぼ同額の状態である。
社長本人の年金が15万円、奥様の年金が7万円の合計22万円の年金と別途家賃収入の10万円を合わせた32万円から、今住んでいる家のローン10万円を引くと手元に残る生活費は、22万円となる。このため、会社を止めてもどうにか生活ができる収入は確保している。
一緒に働いている長女は、結婚していて旦那様と子供2人の4人暮らし。旦那様は会社員として働いているので、仕事が無くなっても旦那様の収入で生活していけると思われる。
一緒に働いている次男は、独身。繁忙期には、今でも以前に働いていた会社に年に数回、手伝いに行っているので、仕事が無くなったとしても、お願いすればその会社に戻ることは可能である。
つまり、廃業しても家族は生活していけると思えるのが現状。
■相談点銀行借入の抵当権を外したいのだが、どうすれば外すことができるか教えて欲しい。個人の蓄えがあるので、これを会社借入の返済に回すつもりでいる。
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