本コラムは、(株)日税ビジネスサービスの「日税主催研修」「日税オンデマンド」でも講師としてご活躍いただいている(株)事業パートナーの代表取締役社長・松本光輝先生に、300社を超える会社の再生の成功体験をもとに、金融機関交渉に関してQ&A形式でまとめて頂きました。この情報が関与先様へのアドバイスの一助となれば幸いです。
・建設業、創業14年
・社長55歳、奥様35歳、長男15歳 ※奥様とは離婚している
・本社の他に営業所あり、従業員は5名
・数年前に従業員に約1億円を横領された。その結果、税務署、年金事務所への滞納、銀行への返済不能等が生じた。
・税務署、年金事務所は現在分割払いを継続中で、税務署には換価の猶予を受けている。金融機関からの借入6,000万円は信用保証協会に代位弁済されている。
・現在、他の金融機関から融資の申し出があり、5年間の事業計画の提出を求められている。
・現在、受注が多くなっているため、売上は増えている。1現場あたりの売上が上昇していて、1現場1億円の売上が上がる予定である。
・有利子負債7,000万円(内6,000万円は信用保証協会に代位弁済)、現・預金残は150万円
1. 金融機関からの融資を受けても良いか? 信用保証協会に代位弁済されている 6,000万円はどうすれば良いか?
2. 金融機関からの融資を受ける場合、1,200万円の借入を行い、5年間で返済しようと考えているのだが、妥当だろうか?
1. 借入をしても良いが、返済原資を明確にすべきである。今、3億円で100万円の利益しか出ていない現状から、3年後に10億円の売上が上がったとして、ワンストップで業務を行っても、35%から38%の利益を上げられるのかが疑問である。現・預金も150万円しかないし、土地等の資産がないので返済原資をどうするか、綿密な事業計画が必要である。6,000万円の借金は、第二会社方式を使えばゼロにすることはできる。
2. 13年間の業務を行って、今やめたとしても900万円の利益しか出ていない。ビジネスモデルを変える必要がある。
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日税メールステーション 『金融機関交渉Q&A』バックナンバー
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株式会社事業パートナー 代表取締役40年にわたり、飲食業を中心に会社経営。バブル崩壊時に25億円の負債を抱え、その後3年半でその負債を解消する。2003年より、事業再生請負人として全国行脚中。この間、依頼先の多くが1~2ヶ月以内に、資金ショートに陥るおそれがあるという危機的状況の中から、1社も倒産させることなく、300社を優に越える会社の再生を成功させる。
◎過去の経験を活かして、中小企業経営者の最高の相談者となるべく、活動を続けている。
◎経営者はもとより、幹部社員の皆様・社員の皆様の声をくみ上げ、共に全社一丸となった再生を達成すべく、全力で取り組んでいる。着手後、30日以内に再生計画を作成して、実行に移している。
◎会社を3年かけて再生させる独自の再生術は、他に類を見ません。