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COLUMN

2020.12.08M&A全般

≪M&A道2丁目≫中小企業M&Aにおける5W1Hとは?―①

  • M&A

本コラムは、M&Aキャリア25年超の当社のシニアマネージャーが執筆しております。この情報が関与先様へのアドバイスの一助となれば幸いです。



1. はじめに

今回のコラムでは、「中小企業M&Aの5W1Hとは?」というテーマを取り上げてみます。税理士の先生方やその関与先企業の経営者の皆さま方に少しリラックスムードで読んで頂けるように書いてみました。恐縮ですが、少しばかりお付き合い頂けますと幸いです。


2. 『中小企業M&Aにおける5W1H』とは?

私はアドバイザーや仲介者として中小企業M&A案件に取り組むことになったときには、いつも心がけていることがあります。それは、その案件の『5W1H』とは何かをはじめにきちんとお客さまより伺っておくことです。
これは実はとても大事なことで、売却案件であっても買収案件であっても同じことだと考えております。
なぜ案件ご相談の初期段階にそれが大事かといいますと、これから取り組むM&A案件のグランドデザインを『5W1H』により『見える化』できるからです。

中小企業M&Aの『5W1H』とはどのようなものでしょうか。一般に『5W1H』というと、『When(いつ)?』、『Where(どこで)?』、『Who(誰が)?もしくはWhose(誰の)?』、『What(何を)?』および『Why(どうして)?』の5Wならびに『How(どのように)?』の1Hを指します。たしか中学校1年生ぐらいの英語の授業の際に覚えたもののように記憶しておりますが、『5W1H』は誰でもご存じではないでしょうか。

『5W1H』で物事を考える良さは物事の全体像を端的に表現できることです。M&Aの話に限らず、どのようなことにも共通していえることではないでしょうか。グランドデザインとして『見える化』できれば、そこからいろいろなことが見えてきます。大事な要素を取捨選択し、その中から優先順位を網羅的に体系だって検討していくことができる元となります。中小企業M&Aにおいても同様のことで、売手側のニーズ、買手側のニーズの『5W1H』から、これから先の歩むべき道筋や問題解決のための糸口となるものを明解に教えてくれるものだと考えることができます。

今回のコラムでは、具体的に『5W1H』についてM&A案件のケースに当てはめて考えてみます。M&A案件では、売手側と買手側に分けて考える必要があります。

売手側における『5W1H』についてはどのようなものなのでしょうか。また、買手側における『5W1H』についてはどのようなものなのでしょうか。

『5W1H』が曖昧なまま案件が走り出すと、電車でいえばレールから脱線してしまったり、航空機でいえばダッチロールしてしまったり、船舶でいえば座礁してしまうなど、走行や飛行や航行がうまくいかないということです。思った通りにいかないことの連続が人生だです。M&A案件も人生の縮図のごとく、順風満帆に終始して、きれいに話がまとまることは稀な話です。具体的な論点については後述の4. および5. において説明することにいたしますが、当たり前といえば当たり前のことではあるものの、「いざ、鎌倉!」となれば、意外にも当事者は忘れがちになるものなのかもしれません。



 ・・・つづきは次回、『≪M&A道2丁目≫中小企業M&Aにおける5W1Hとは?―②』でお送りいたします。





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