本コラムは、M&Aキャリア25年超の当社のシニアマネージャーが執筆しております。この情報が関与先様へのアドバイスの一助となれば幸いです。
(注1) (出典)独立行政法人中小企業基盤整備機構「事業引継ぎポータル」ホームページ(https://shoukei.smrj.go.jp/support/ 2020年4月29日閲覧)
(注2)「サーチファンド(Search Fund)」とは、1984年にアメリカで誕生した投資モデルといわれています。30代前後のトップMBAを卒業した若者1~2名(「サーチャー(Searcher)」といいます。)が、個人投資家(10~15人程度)から投資資金を集め、自らが社長となって経営するための中小企業を探索し、買収するための「サーチファンド (Search Fund)」を設立します。このため、一般的に「サーチファンド」とは、「プライベート・エクイティ・ファンド」等よりも小規模なものとなっています。また、「プライベート・エクイティ・ファンド」が継続的に複数投資するのに対し、「サーチファンド」では、自らが社長となるため、投資先は1社のみとなります。投資後は、サーチファンドに一定期間所属していた若者は、投資先会社の経営者となるため、買収先探索や買収業務は停止するというようなものとなっています。
(出典)株式会社Japan Search Fund Acceleratorのホームページhttp://japan-sfa.com/model/
(注3)出典はレコフデータ「NEWS RELEASE『2019年1-12月の日本企業のM&A動向』」(2020年1月6日)
(注4)(出典)PwC Japanグループ作成「日本におけるプライベート・エクイティ・マーケットの分析と日本企業への提言 2020」(http://www.pwc.com/jp2020年4月24日閲覧)
(注5)「プライベート・エクイティ・ファンド(PEファンド)」とは、「機関投資家から資金を集めて企業に投資するファイナンシャル・バイヤーであり、一定期間投資したのち、投資を回収して、投資家に還元し、自身もその利益の一部を受け取る。独立系、外資系、大手金融機関系があり、10人から15人程度の専門家で構成される。そのバックグラウンドは、投資銀行、商業銀行、コンサルティング・ファーム、会計士、弁護士、事業会社など、様々である。」をいいます。(出典)「YCG」経営ナレッジ/M&A事業承継用語集/会計・税務・ファイナンス」(https://www.ycg-advisory.jp/knowledge/glossary/puraibe-to-ekuitexi-fando/ 2020年4月28日閲覧)
(注6)「ファンドレイジング」とは、M&Aでは投資家などからの投資資金募集のことをいいます。一般的なファンドレイジングの定義としては、「NPO(Non-Profit Organizations : 民間非営利団体。NPO法人のみならず公益法人、社会福祉法人などを含む)が、活動のための資金を個人、法人、政府などから集める行為を総称していいます。もともとは、「Raising Fund」(資金を集める)という言葉が名詞化した名称です。主に民間非営利組織の資金集めについて使われる用語なのですが、金融業界では、投資家や民間企業に関連する資金集めに使われています。ファンドレイジングといった場合、狭義には寄付金のみを対象としたものを指します。」(出典)(https://www.jfra.jp/ 2020年8月20日閲覧)。M&Aでは投資家などからの投資資金募集のことをいいます。
(注7)「カーブアウト(Carve out)」とは、「上場会社のグループ内の子会社または事業の価値がマーケットから低く評価されている(コングロマリット ディスカウント状態)ときに、当該事業を切り出し、社外の別組織として独立させることにより、当該事業の価値を実現させることをいう。しかし、デューデリジェンスの実務では、「Carve out=切り出す」という用語に準じ、事業を分離して切り出す一連の作業、または、全社の財務諸表から対象事業の財務諸表を切り出す作業を指すことが多い。会社全体を移転対象とする合併や株式譲渡のような場合には、移転対象の実現を表現したものとして会社の決算書があるが、事業部など会社の一部を切り出す事業分離等の場合には、通常、対象範囲に決算書がない。そこで全社決算書のうちから対象事業に係る部分を切り出し、当該事業に係る財務諸表を擬制するカーブアウトの作業が必要となる。このようにして財務諸表の形で財政状態や経営成績を表示することにより、事業の実態が可視化される。」を指す。(出典)「Deloitte デロイトトーマツ」ホームページ(https://www2.deloitte.com/jp/ja/pages/mergers-and-acquisitions/articles/term-carve-out-20120719.html 2020年4月28日閲覧)
(注8)「MBO(Management Buyout)」とは、「経営陣自ら会社の株式・事業などをその所有者から買収することである。なお、経営陣ではなく従業員が株式を譲り受けるような場合をEBO(Employee Buyout)、経営陣と従業員が共同で株式を譲り受ける場合をMEBO(Management and Employee Buyout)という。経営陣が所有する資金は限られている場合が多いため、とりわけ小規模な会社が対象となる場合を除いては、外部の投資ファンドや金融機関等からの資金調達によりMBO資金を調達するケースが多い。MBOを行う主な目的は、(1)ノンコア事業を独立させ新たな資本のもとで、経営陣に自由裁量を拡大させた経営を行うこと、(2)オーナー企業において経営陣に事業承継し、後継者問題を解決するとともに経営能力を有する人物による経営を確保すること、(3)上場企業を非公開化することなどが挙げられる。」を指す。(出典)「Deloitte デロイトトーマツ」ホームページ(https://www2.deloitte.com/jp/ja/pages/mergers-and-acquisitions/articles/term-mbo-20110526.html 2020年4月28日閲覧)
(注9)「非公開化(Going-private)」とは、「MBO、上場子会社・関連会社の完全子会社化等により、株式公開企業が上場をとりやめ、株式を非公開とすることである。」を指す。(出典)「Deloitte デロイトトーマツ」ホームページ(https://www2.deloitte.com/jp/ja/pages/mergers-and-acquisitions/articles/term-delist-20120127.html 2020年4月28日閲覧)
(注10)「レバレッジド・バイアウト」とは、「M&A(企業の合併・買収)の手法の一つで、買収先企業の資産または将来のキャッシュフローを担保に、金融機関等から資金調達をして行う企業買収のことをいいます。これは、自己資金が少なくても、大きな資本の企業を買収できることから「テコの原理(leverage)」が働くことになり、また買収の実施後は、調達した資金が買収された企業の負債となります。一般にレバレッジド・バイアウトは、短中期の転売を目的としたものと、長期の事業活動を目的としたものに分けられます。」をいいます。(出典)「iFinance」ホームページ(https://www.ifinance.ne.jp/glossary/management/man097.html 2020年4月28日閲覧)
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