MENU MENU

COLUMN

2021.03.01海外情報

【タイ最新マーケトレンド】FacebookグループでのEC販売がブーム

  • ASEANマーケティング
  • アジア情報
  • タイ

こんにちは!クリスク ・タイのパーです!

コロナへの感染防止対策によって、必然的にオンラインの活用が進み、新たなトレンドが生まれています。そのため、企業はこれまでのマーケティングプランを見直す必要がでてきました。

そこで2020年、タイではオンラインマーケティングの一つとして、Facebookグループを活用したECがトレンドとなりました。

今回はタイのマーケッターが注目するFacebookグループのEC手法を紹介します。


この記事でわかること!



・タイでのFacebookグループの人気
・どのようにしてECを行うのか?
・FacebookグループでECを行うときのコツ


Facebookグループとは?



Facebookグループについてはご存知の方も多いと思いますが、あらためて簡単にご説明します。

Facebookグループとは、ビジネスや趣味など同じテーマに関心を持つユーザーが、友達以外のユーザーと情報交換ができるFacebook上のコミュニティです。


Facebookページとどう違うの?



Facebookページとグループはどう違うのか、改めて2つの違いについても整理しておきましょう。


Facebookページ



個人向けの機能とは別に、企業や個人事業主などが会社名やブランド名などで作成できるビジネス向けのページで、情報発信がメインの機能となります。

Googleなどの検索サイトの検索結果にも表示され、Facebookのアカウントを持っていなくても、誰でもページにアクセスでき、内容をみることができます。


Facebookグループ



グループには管理者がおり、情報の公開範囲を設定できます。基本的にメンバーしかアクセスできないページで、グループチャット機能など、特定のメンバー間でコミュニケーションを深めるための機能があります。

なお、Facebookは人と人とのコミュニケーションを大事にしているため、FacebookページよりFacebookグループでのアクティビティを重視する傾向があります。


タイのFacebookグループの人気は?



タイでは様々なジャンルのFacebookグループが600万以上あり、4500万人以上がなんらかのFacebookグループに参加しています。

・Facebookのアカウント数:約5000万
・Facebookグループのメンバーになっているユーザー数:約4500万
・アクティブなFacebookグループ数:約600万

参考)COVID-19 สร้างปรากฏการณ์ Facebook Group โต! เผย 10 เทคนิคสร้าง “Online Community” ให้แข็งแกร่ง


FBグループでECを行う方法は?



Facebookグループで、売買機能(Facebookのグループ内で物の売買や物々交換ができる)をオンにすることで、メンバー同士で商品の取引ができるようになります。

簡単に言うと、Facebookグループでオンラインフリーマーケットのようなことができるということです。

参考)Facebook販売グループ内で販売するにはどうすればよいですか。 | Facebookヘルプセンター


商品は在庫販売と予約販売が可能。商品販売の投稿を行うと、その商品に興味あるメンバーが「興味あります」「〇〇個注文したいです」というようなコメントをします。その後投稿主はコメントしたメンバーに個別メッセージを送って、取引の続きを行います。


タイでFacebookグループECが拡がったきっかけとは?



タイ人は元々ソーシャルコマース(SNSで行われる個人間のEコマース)が好きでよく利用していました。

▼参考記事



そんな中、FacebookグループのECが流行ったきっかけは、「チュラ・マーケット・プレス」という、コロナによって経済的な被害に遭っているチュラロンコン大学(以降 チュラ大)の在学生、卒業者による助け合いを目的にしたグループでした。


チュラマーケットプレイスのFacebookグループ

・作成日:2020年4月11日
・メンバー数:約300,000人

このグループは、チュラ大出身の人が自分が扱ってる商品をなんでも売ってもよいグループです。グループ開設後すぐにチュラ大出身の俳優や有名人が販売投稿をしたり、他メンバーからも高級な家や土地の投稿がされたりして話題になりました。

その結果、タイのインターネットトレンドの1位にもなり、開設後約2週間で21万人以上のメンバーが集まりました。

これがきっかけで、今まで以上にグループが使われるようになり、同じようなコンセプトのグループが次々と作られました。


Facebookでどうやって決済するの?



日本人の方は「決済機能がないFacebookでどうやってお金のやり取りをするのだろう?」と疑問を感じると思います。

タイでは以下のような方法で決済をしています。

1. 購入希望者が商品販売者に「商品に興味ある」「この商品を〇〇個下さい」というメッセージを送る

2. 商品販売者が合計金額とお店の口座番号を購入希望者に伝える

3. 購入希望者がお店の口座番号に送金をして、レシートの画像を証拠としてチャットに送る

4. 商品販売者が入金を確認できたら、購入者が商品受け取りのため、名前・アドレス・携帯番号を販売者に送って取引完了


Facebook自体に決済機能がなくて少々面倒ですが、タイ人はこの方法に慣れています。


FBグループECの効果的な使い方



■在庫が少なくレアな商品なら、販売スタートタイミングを予告



在庫があまりなくて需要が高い商品なら、普通に投稿するのではなく、集客のために販売のタイミングを前もって予告投稿するなど盛り上げてから販売すると良いでしょう。


■アフターサービスやCRMの場にする



既に一度購入してくれた人のみ、ブランドのFacebookグループメンバーになってもらえば、ブランドの会員制コミュニティーにすることができます。

例えば、ブランドから一番早くプロモーション情報やグループメンバー限定のコンテンツなどを提供したりすれば、アフターサービスと顧客維持の効果があります。


■サンプルグループとして活用する



Facebookグループのメンバーは同じ興味関心を持つ人の集まりなので、ブランドにとってよいサンプルグループになります。マーケティングデータを取りたい時には、Facebookグループを利用するといいかもしれません。


ソーシャルコマース好きなタイ人



タイ人は元々ソーシャルコマース(SNSで行われるEコマース)が好きで、Facebook上で商品販売の投稿を行いフリーマーケット的な個人売買も盛んです。

今後FacebookグループでのECはもっと伸びると考えられます。また、Facebookが新たな機能を追加するなどして、タイ国内ではもっともっとECプラットフォームとして使われるようになるでしょう。

タイ人の心を掴むためにFacebookグループも、一つのチャンネルとして上手く活用してみてはいかがでしょうか!

(執筆:パニダー・ラックサット/編集:ヤマシタノリヒサ)




この記事を書いたのは・・・
写真クリスク・タイスタッフ PanidaRugsaj/パニダー・ラックサット

※本記事は、株式会社クリスクより掲載許可をいただき、同ホームページにて公開されている記事を転載したものです。コラムに関するご質問は受付しておりません。予めご了承ください。



▼今回の元記事
【タイ最新マーケトレンド】FacebookグループでのEC販売がブーム
クリスクのサイトにジャンプします

免責事項について
当社は、当サイト上の文書およびその内容に関し、細心の注意を払ってはおりますが、いかなる保証をするものではありません。万一当サイト上の文書の内容に誤りがあった場合でも、当社は一切責任を負いかねます。
当サイト上の文書および内容は、予告なく変更・削除する場合がございます。また、当サイトの運営を中断または中止する場合がございます。予めご了承ください。
利用者の閲覧環境(OS、ブラウザ等)により、当サイトの表示レイアウト等が影響を受けることがあります。
当サイトは、当サイトの外部のリンク先ウェブサイトの内容及び安全性を保証するものではありません。万が一、リンク先のウェブサイトの訪問によりトラブルが発生した場合でも、当サイトではその責任を負いません。
当サイトのご利用により利用者が損害を受けた場合、当社に帰責事由がない限り当社はいかなる責任も負いません。


海外子会社や海外進出、国際税務に関するご相談はありませんか?
・関与先の海外子会社の財務状況が分からない
・関与先が東南アジアへの進出を考えている
・現地の情報収集がしたい
・宣伝やWEBマーケティングのアドバイスがほしい

このようなお悩みがあればぜひお問合せください!
サービス別問合せフォーム
 ※「FP資格・その他」を選択してお問合せください。


株式会社クリスク

クリスクは、WEBメディア事業、ソーシャルメディア事業を展開しています。
2010年からは、東南アジアでも事業展開を行っています。
現在は、タイのみならず、ベトナム、マレーシア、インドネシア、台湾など、東南アジアを中心とした様々な国において、WEBマーケティングをはじめ、漫画の現地語翻訳や各国の市場調査など、幅広く事業を展開しています。

▼東南アジアサービスページ
https://www.clisk.com/service/overseas-venture/

<PR>
東京オフィス : https://www.clisk.com/company/
タイオフィス : http://www.clisk.co.th/
クリスクベトナム FBページ : https://www.facebook.com/CliskVietnam/
クリスクマレーシア FBページ : https://www.facebook.com/CliskMalaysia/
クリスクインドネシア FBページ : https://www.facebook.com/CliskIndonesia/
東南アジアマーケティング情報発信中 : https://twitter.com/CliskASEAN