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COLUMN

2020.07.20海外情報

Podcastが世界で人気上昇!音声メディアの可能性に要注目

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こんにちは!
クリスク・インドネシアのジェリーです。

今回は、私が注目している世界で流行ってるものを紹介したいと思います。
それは、Podcast(ポッドキャスト)です!
Podcast自体は昔からあるのに、なぜ、いま世界で注目されているのでしょうか?
今回の記事では、その理由を解説します!


Podcastってどういうもの?




Podcastという単語は、AppleのiPodとBroadcastingという2つの言葉に由来しています。
2005年にAppleはiTunesミュージックライブラリにPosdcastingを追加しました。 当社は「オーディオブログ」と呼ばれ、テキストのブログのように、音声で誰もが自分の経験や考えを他の人と共有する方法でした。

その後、2020年までに850,000以上のPodcast、3,000万以上のコンテンツエピソードが作成され、そのほとんどは無料で聞くことができます。

現在は、AppleのiPhoneやiPodだけでなく、Andoroidスマートフォンでもアクセスができるようになりました。



AppleのPodcastアプリ
引用元:https://apps.apple.com/jp/app/apple-podcasts/id525463029


また、世界で約1億3000万人の有料会員を持つSpotifyは、2019年にAppleに次いで2番目に大きなPodcast・プラットフォームになったと発表しました。



2020年の世界でのアクティブなPodcast数は85万
引用元:https://www.oberlo.com/blog/podcast-statistics

アメリカや、イギリス、オーストラリアなどの海外では、非常に多くのPodcastが聴かれています。Podcastの人気の高さに注目した多くの大手メディア企業も市場に参入し、近年では大きなビジネスになっています。




Podcastが再注目されている理由は?



Podcastはこの数年でますます人気が高まっています。その理由として、非常に魅力的なターゲット属性(若い、高い教育を受けた、高収入など)にアプローチ可能な点があります。

特定のターゲットにアプローチ&プロモーションしたい広告予算の少ない小規模ブランドにとっては、マスメディアの代替手段として、非常に優れているのです。


Podcastの市場規模



コンサルティング会社・PwCのレポートによると、米国のPodcast広告収益は2015年から2018年の間に4倍以上になり、2021年には10億ドルを超えると予想されています。



2015年から2021年までの米国でのPodcast広告収入(2020年以降は推定値)
引用元:https://www.statista.com/chart/17824/podcast-advertising-revenue-united-states/


ラジオとPodcastは何が違う?



斜陽産業とも言われたラジオとPodcastは一見似ているように思えます。しかし、両者は大きく違います。そのポイントは、Podcastはジャンルまたはカテゴリの選択範囲が幅広いことです。

Podcastであれば、テクノロジー、政治、文化、科学、ゲーム、コメディ、オーディオブックまで多種多様の中から、ユーザーは聞きたい情報だけを選ぶことが可能です。
また、通常は小さいエピソードに分割されており、各エピソードの長さはだいたい10分から90分以内。すき間時間に聞きやすいようになっています。




Podcastに注目が集まったのはなぜ?



なぜいまPodcastが世界で流行しているのでしょう?
私は、5つのポイントがあると考えています。


1. 人間の根源的な欲求に根ざしている



まず、人間は人から話を聞きたいという根源欲求があります。子供がママ・パパから聞かせてもらう昔話、カフェでの友達とのおしゃべり、有名人のインタビュー、ビジネスに役立つ情報など、人間はずっと人の声を聴いています。

つまり、人の話(文字)を聴くという体験が大好きなのです。


2. どこでもいつでも聞ける人間の根源的な欲求に根ざしている



現代人の生活必需品とも言えるスマートフォンがあれば、Podcastを聞きながらを別の作業を行うマルチタスクができます。世界がだんだん忙しくなっていくのに合わせて、Podcastは非常に人気が高まっているのです。

最近の調査によると、Podcast・リスナーは49%は自宅、22%は運転中、11%は職場、8%は運動中に聴いているとのこと。Podcastには、オーディオ記事(ニュースカテゴリー)もありますので、ラジオの替わりとして毎日の通勤や忙しい日常にも最適なのです。


3. コンテンツの豊富さ



Podcast上には、たくさんカテゴリーがあり、自分に合ったものを選択することができます。2020年のPodcastの上位5つのカテゴリは、社会と文化、ビジネス、コメディー、健康、ニュースと政治です。





4. ビジネスモデルの確立



無料のPodcast・コンテンツは、リスナーにとって大きな価値がありますが、配信側にとっては逆の意味となります。
配信するには、制作時間や機器のコストがかかり無料で行うことは困難です。配信するためのコストを獲得するために、多くのポッドキャスターはスポンサードを引き受け、広告を挿入します。 また、クラウドファンディングでリスナーから寄付を受け付けているものをあります。

Podcastを行うことで配信側が利益を得られるビジネスモデルが確立されたことも普及した大きな要因となります。


5. 広告メディアとしての価値の高さ



Podcastのトピックによっては、広告主は熱心なリスナーで構成されるニッチな消費者市場に到達できます。ポッドキャスターは、個人的な商品を使った経験から伝えるため、リスナーから信頼感を得ることができます。

エディソンリサーチによると、52%のリスナーは全体エピソードを聞いており、41%がほとんど1つエピソードを聞いているそう。
リスナーのドロップオフ率は、YouTubeなどの他のプラットフォームと比べてPodcastはかなり低くなっています。




なぜ音声メディアが注目されているのか?



現在、Podcastなどの音声メディアが注目されているのは、配信側・リスナー側にとってもメリットが多くあります。


コンテンツを制作しやすい



配信する側にとって、音声コンテンツは、記事や動画制作などと違い、記事執筆の手間や動画撮影機材など大きなリソースを使わずにスピーディーに制作することができます。
コンテンツを制作する側にとって気軽に取り組むことができることも、既存のブログや動画などと違って注目されている理由です。


パーソナル性



Podcastは基本的にスピーカーからリスナーに向けて、話しかけられるように作られているため、自分へのメッセージとして受け取ってもらえます。情報過多、マスメディアなどの情報が信頼されづらい現代にあっては、自分に向けて話しかけてくれる音声メディアの配信者は、より身近で信頼できる親密な存在として感じられるのです。


インタラクティブ性



Podcastなどの音声メディアの放送が終了すると、リスナーはソーシャルメディアなどのチャネルを利用して会話・交流します。

Podcast・リスナーの20%は、ソーシャルメディアでブランドとつながる可能性が高くなると言われています。つまり、音声メディアは、消費者間のブランドの認知、信頼の構築に役立ちます。ほかのリスナーとの交流などのインタラクティブ性によって、音声メディアは熱心なリスナー生み出していくのです。




インドネシアでのポッドキャスト事情



インドネシアで、提供されるPodcastコンテンツは、環境問題、恋愛、ビジネスなど非常に多様です。 また、現在は政治関連のPodcastに政治家もゲストとして登場し、自らの考えなどを発信しています。



Spotifyでの政治に関するポッドキャスト


また、Spotifyのデータによると、インドネシアは東南アジアで最も多くのPodcast・リスナーを抱えています。

インドネシアのPodcast・リスナーは20~25歳(42.12%)が主流で、次に26~29歳と30~35歳の年齢層が続きます。コンテンツとして、一番人気はコメディ、続いてミステリー、社会・カルチャーとなっています。



インドネシアにおける人気ポッドキャストのランキング
引用元:https://katadata.co.id/infografik/2020/02/10/podcast-kian-populer-di-kalangan-anak-muda


インドネシアでよくPodcastを聞くプラットフォームは、Spotify以外には、Soundcloud、Google Podcast、Pocket Cast、Apple Castなどがあります。


まとめ



米国では、Podcast広告は15~60秒のスポット広告またはラジオ広告のようなポッドキャスターが商品を紹介する内容やサービスを使った経験を伝えるものが一般的です。
この広告手法は、世界のトレンドになりつつあり、東南アジアでも米国と同じようになっていくと考えられます。

インドネシアはポッドキャスターとリスナーの数は毎年増加しており、おそらく新しいデジタルマーケティング・メディアの1つになる可能性があると考えられます。

理由は、世界一とも言われるジャカルタの交通渋滞やニューノーマルによる自宅作業など、Podcastを利用する機会が多いためです。

みなさんも新しいマーケティング手段として、Podcastを検討してみてはいかがでしょうか。




この記事を書いたのは・・・
写真クリスクインドネシアスタッフ Jeillyta Chandra/ジェリー
※本記事は、株式会社クリスクより掲載許可をいただき、同ホームページにて公開されている記事を転載したものです。

▼今回の元記事
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2010年からは、東南アジアでも事業展開を行っています。
現在は、タイのみならず、ベトナム、マレーシア、インドネシア、台湾など、東南アジアを中心とした様々な国において、WEBマーケティングをはじめ、漫画の現地語翻訳や各国の市場調査など、幅広く事業を展開しています。

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