こんにちは。
クリスク・タイのパーです。
日本ではLINEが広く使われており、連絡手段として最も人気のあるアプリではないでしょうか。
世界には、FacebookMessengerやWeChatなど、LINEのようなメッセージアプリがたくさんあり、国によってどのアプリが人気かは変わってきます。
しかし、タイでは日本と同じくらいLINEが人気だということをご存知でしょうか?
引用元:https://cdn.marketingoops.com/
こちらのデータでは、 タイではFacebook・You Tubeについで3番目にLINEが利用されているSNSであることが分かります。
タイでのLINE人気はどれくらい?
日本ではインターネットユーザー数が約1億人でLINEの月間アクティブユーザー数が8,100万人以上(人口比では64%以上)となっていますので、8割のインターネットユーザーがLINEを利用しているといえます。
一方、タイはどれくらい利用されているのでしょうか?
参考:
https://positioningmag.com/1240472/タイのLINEユーザー数 : 4,400万人 ※タイ人インターネットユーザーの78%が利用
男女比: 男性53%、女性47%
利用率:93%(26回/月)
タイでも、インターネットユーザーのうち78%、人口比では日本と同じく64%がLINEを利用しており、非常にポピュラーなアプリとして生活に浸透していることが分かります。
そんなタイで、2019年よりLINEに新しいサービスが追加されました。その中には日本にはない機能もあります。
一体どんなサービスが追加されたのでしょうか?
タイでLINEサービスが変わろうとしている
LINEは7月25~26日にかけて「LINE CONVERGE THAILAND 2019」というイベントをタイで開催し、マーケティング担当者からたくさんの注目を浴びました。
そこで、タイ人向けに新しく追加された機能が発表されました。
LINE SHOPPING
引用元:
https://www.facebook.com/lineshoppingth/オンラインショッピングをより便利で効率的に行うためのeマーケットプレスが追加されました。このサービスを使うと、LAZADA、Shopeeなど、15個のタイで人気なeマーケットプレス上で商品の価格比較することが可能です。
また、ポイントシステムや、購入希望リスト、プロモーションのお知らせなどの機能が揃っており、オンラインショッピングの利用率が伸びているタイ人にとって、とても魅力的なサービスです。
この機能は、2019年3月からすでに開始されており、月250万人ほどのユーザーが利用しています。
(参考:
https://www.iphonemod.net/line-shopping-pr.html)
LINE MAN
2016年よりサービスが提供されており、現在大人気であるデリバリーサービスの「LINE MAN」が、2020年以内にサービスアリアを拡大するという発表をしました。
バンコクに限らず、タイの大きな都会にも配達サービスが使えるようになるそうです。
LINE MAN GROCERY
LINE MANの配達サービスを活かして、家庭用品のオンライン販売・デリバリーのワンソリューションサービスを目指しているそうです。
LINE MELODY - LINE Call
引用:
https://workpointnews.com/2019/08/15/line-melody/電話ではなくLINEの無料通話機能を使って会話する人が、現代のタイ人には圧倒的に多くなっています。LINE MELODYでは、「着メロ」を自分が好きな曲に変えることが可能になるとのこと。
GMM GRAMMYというタイ最大の芸能プロダクションの一つと手を組んで、1.6万曲から着メロが選べるようになります。
(参考:
https://bit.ly/2pFG6RG)
タイのLINEマーケティング事例
前回紹介したようにLINE@とLINE Official Accountが統合し、新しい機能も追加されたことで、ますますタイユーザーはLINEを利用するようになると予想されますが、企業はいったいこの機会を活かしてマーケティング活動を行ったらよいのでしょうか?
タイで人気のある企業アカウントの事例を見てみましょう。
SCB Connect
SCBとはサイアム商業銀行の略称で、タイの資産規模3位の企業です。
ユーザーはLINE上で友達になると、以下の機能が使えるようになります。
・引き出し・預け入れ・不意込みの通知
・クレジット・デビットカードが利用された際の通知
・ユーザーの融資状況の確認
・お支払い用のQRコード作成
・SCBのアプリ「SCB EASY」と連携するとLINEから支払いできる
LINEの機能を生かして、ユーザーは通知がもらえ、融資状況の確認ができるようになります。そして、支払いを全てLINE上で行えることがとてもユーザーから評価されています。
画像:SCB ConnectサービスのLINEアカウント受信画面
SCB Connect:
https://connect.scb/#/homeWongnai
筆者が好んでよく使っている、タイ最大級のレストラン・グルメ検索アプリ「Wongnai」には、LINEを使ったとても便利なサービスがあります。
それはWongnaiのLINEにローケーションをシェアするだけで、わざわざアプリを開いてエリア検索しなくても、シェアされた場所にあるレストランをおすすめしてくれます。また、料理のレシピや、最近の人気レストランランキングなども検索できます。
実際に場所をシェアすると近くのレストランをおすすめしてくれます
テーム・エム
このアカウントはタイ人にはお馴染みの有名な栄養ドリンクブランド「M-150」の公式アカウントです。
アカウント名の「テーム」はタイ語で、「ポイント」という意味です。この栄養ドリンクは、元々ボトルの蓋を集めて会社に送ると抽選に参加できる、というキャンペーンをずっと行っていました。
しかし、LINEを使用することでわざわざ蓋を送らなくても大丈夫になりました。
そして、現在行っているキャンペーンは「LINEで友達になるとすぐにM-150ドリンクを一本コンビニでただでもらえる」キャンペーンです。
キャンペーンへ参加するためには、名前、性別、生年月日、住んでいる県、電話番号といった情報 の入力が必要です。
このキャンペーンにより、企業側はこれからのマーケティング戦略を作り出すためのターゲットユーザーの情報を手に入れることができますね。
テーム・エムのキャンペーンに誘導するメッセージ画面
まとめ
タイ人にとって、LINEは欠かせないコミュニケーションプラットフォームであり、日常生活にすっかり馴染んでいるソーシャルメディアの一つです。
LINEによるタイ人向けのマーケティングのサポートサービスである「LINE Official Account」では、ポイントを集める機能や、広告メッセージの配信だけではなく、自分のブランドに合っているサービスを組み合わせることによってお客様の心を掴むことができます。
タイでマーケティングをされる方は、タイ独自の機能も把握した上で利用してみてくださいね!
(編集:きたざわあいこ)
この記事を書いたのは・・・
クリスク・タイスタッフ PanidaRugsaj/パニダー・ラックサット
※本記事は、株式会社クリスクより掲載許可をいただき、同ホームページにて公開されている記事を転載したものです。
▼今回の元記事
日本にはない機能も追加!? 利用率78%を誇るLINEのタイマーケティング事例
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