本コラムは、当社「日税主催研修」「日税オンデマンド」でも講師としてご活躍いただいている(株)事業パートナーの代表取締役社長・松本光輝先生に、300社を超える会社の再生の成功体験をもとに、金融機関交渉に関してQ&A形式でまとめて頂きました。この情報が関与先様へのアドバイスの一助となれば幸いです。
①月間“売上が150万円”で“赤字が40万円”はありえない。月間収支と資金繰りを混同している。赤字ではなく資金が毎月40万円不足しているということだと思う。これは、毎月の入金額以内の出金に抑えれば解決する。現在の未払金を全部、一度棚上げする腹を決めて、お願いすれば必ずできる。
②メニュー毎の原価計算をして、粗利の高い順にお客様に売る計画を作る。
③営業時間を現在の18:00~24:00から17:00~23:30にする。17:00~19:00までを“ハッピーアワー”として飲料を全部半額にして集客する。終了が30分早まることによって、従業員の定着率が高まる。
④お客様のビールを除いた飲料ボトルの持ち込みを認める。持ち込んでも、その分食べ物の注文が増すはずなので、客単価は変わらない。
⑤このフランチャイズは、スーパーバイザー不在でロイヤリティーだけ徴収するという仕組みなので、早々に解約すべし。仕組みが単純なので自分でやれるはず。
vol.28以前のコラムは、日税ビジネスサービスのホームページにて、「日税メールステーション」バックナンバーページに掲載しています。
日税メールステーション 『金融機関交渉Q&A』バックナンバー
株式会社事業パートナー 代表取締役40年にわたり、飲食業を中心に会社経営。バブル崩壊時に25億円の負債を抱え、その後3年半でその負債を解消する。2003年より、事業再生請負人として全国行脚中。この間、依頼先の多くが1~2ヶ月以内に、資金ショートに陥るおそれがあるという危機的状況の中から、1社も倒産させることなく、300社を優に越える会社の再生を成功させる。
◎過去の経験を活かして、中小企業経営者の最高の相談者となるべく、活動を続けている。
◎経営者はもとより、幹部社員の皆様・社員の皆様の声をくみ上げ、共に全社一丸となった再生を達成すべく、全力で取り組んでいる。着手後、30日以内に再生計画を作成して、実行に移している。
◎会社を3年かけて再生させる独自の再生術は、他に類を見ません。